懇談会で浮き彫りになった、自動車業界の計画業務における大きな課題

懇談会で浮き彫りになった、自動車業界の計画業務における大きな課題

2020年9月、Anaplanジャパン主催の「第1回自動車業界 計画/分析業務 懇談会」が、自動車車両メーカー、部品サプライヤ、商社等様々な立場で自動車産業にかかわる企業10社より、50名の出席のもと、オンラインにて開催されました。実際に計画業務に携わっている各社のキーマンに、現状における課題と、その改善策や今後の展望について語っていただきました。

各社、計画業務に関する意見をまとめることで、データのやり取りに対して、属人化や集計作業の煩雑さなど、皆さん非常に苦慮されていることが浮き彫りとなりました。

懇談会で発せられた計画業務進行に関する意見

まずは、今回開催された「自動車業界計画分析 懇談会」で各社からの発言を以下に紹介します。

・国内外の販社のオーダーを取りまとめながら段階的に生産計画を策定していたが、新型コロナウイルスの影響によって生産体制にかなり変動が出ており、海外のオーダーの再割り当てを行う作業に苦慮している。特に海外の販社はシステムが統一されていないので、データの管理が煩雑化。

・中長期事業計画を策定する際に、拠点間や部門間のデータの受け渡しにExcelを使用。しかしデータ作成が属人化しているため、業務に必要なデータが十分に揃わず、集計作業に多くの時間を費やしてしまう。

・ある事業部門の生産計画業務で、種類・品目が多岐に亘り、かつ製造方法が異なるため、システムの一元化は難しいのが実情。そのため、Excelを介して各データをつなぎ合わせて運用。

・独自に構築した原価管理システムを運用。自動車業界は環境の変化が激しいので、適時改修する必要がある。しかし、手組みのシステムの改修には多大な工数と費用がかかるので、パッケージシステムの導入を検討中。

・商社という立ち位置から、自動車部品の安定供給を実現するために、世界中をネットワークで結び、付加価値の高いサプライチェーンを構築。しかし顧客や取引先の内示精度のバラつき、サプライチェーン上の在庫情報収集、小ロット品や補給部品の管理が煩雑化している。

実際にAnaplanを導入している自動車メーカーはどのように活用しているのか

ここで、すでにAnaplanをベースとしたツールを導入している企業の意見を見てみましょう。 

「海外販売が約20年の間に7倍に伸長。その一方で、旧態依然とした仕事の進め方やシステム運用では成長のスピードに対応できないため、海外営業業務改善プロジェクトを立ち上げた。そこでAnaplanをベースにした海外営業統一マネジメントツールを導入。これによって基幹オーダー管理システムへの入力業務と計画策定業務、さらには会議資料準備の工数半減を見込んでいる。

同時に、データの一元管理を図るため、従来のExcelなどによるファイル管理を廃止。本格的な運用に向けて今後の展開に大きな期待を寄せている。」

今回の懇談会では事前アンケートも実施。その中で特筆すべき点は、全ての参加企業が計画業務に「Excelを利用している」と回答したことです。部門間での表計算シートのやり取りが計画業務の効率化を阻害する要因の一つになっていることを改めて実感しました。

計画業務に利用しているシステムとExcelの活用について

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全社Excelを計画業務に利用しているというアンケート結果が得られた。

このように、自動車業界という、複雑かつ綿密な生産計画業務が求められる場においても、まだまだ「Excelのバケツリレー」が行われているのが実状です。しかしその不便さ、不確実さにみなさん気づいているのも事実です。今回参加の各社も、Anaplanを活用した「コネクテッド プランニング」(組織横断的計画業務)の実現により、煩雑な業務を解消することを今後見据えています。

クラウド上の共通プラットフォームへの入力によって、タイムラグのない情報の一元管理はもちろん、多岐にわたる活用・応用が可能なAnaplanはそれまでの煩雑かつ時間がかかる業務から解放され、革新的ともいえる円滑な計画業務へと進化することが可能になるのです。


(さいごに)
今回、ITソリューションとは少し離れた形で議論を行うという、初めての試みではありましたが、出席者からのフィードバックでは、様々な期待を込めたご意見をいただきました。Anaplanでは、計画業務を横断的にご支援する立場として、このような機会を増やしていく予定です。

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